フィルタカートリッジの構造は大別すると表面濾過（サーフエス・フィルタ)と 層濾過 （デプス・フィルタ）の２つに分けられます。 表面濾過は厚みのない濾過層であり主に金網、 ペーパー、濾布等の濾材が使われております。 層濾過では、濾過メディアに厚みのある層の濾材で シンリョウワインドはこの濾過体系に入ります。 層濾過の特徴は粒子の保持層が厚く、外面層から内面層へ通過するに従い、 段階的に濾過・吸着・分離されるので寿命が長く、 圧力損失が小さく大流量が得られるので極めて 経済的です。

濾過システムの選択はユーザーの希望をいかにメーカー側が詳細に聞き出し、 活用するかがスタートに於ける最重要ポイントです。 正確な情報伝達により適確な診断処方をする医者と患者の如く 最適な濾過システムの選択は、ユーザーとメーカーの共同作業から得られます。

1．使用条件の提示

(1) 流体名
(2) 濾過の目的
(3) 現況
(4) 新設か改善か
(5) 引合対象はカートリッジかハウジングかユニットか
(6) 必要な粒子径及び濃度は
(7) 公称濾過か絶対濾過か
(8) 必要な処理流量は
(9) 運転に要する圧力は
(10) 許容される圧力損失は
(11) 運転温度及び粘度は
(12) 出入口配管形状は
(13) 運転は連続式かバッチ式か
(14) フィルタカートリッジの交換サイクルの希望
(15) 適用法規の有無
(16) カートリッジ交換時の予備機は必要か
(17) オプションは必要か
等の事項です。

2．フィルタカートリッジの選定

　(a)公称濾過か絶対濾過かの選択
　(b)流体に対するカートリッジの耐食、素材の選択
　(c)カートリッジの形式の選択
　(d)一本当たりの処理流量から仕様本数を算定（換算表参照）
　(e)含有粒子分布及び量によっては粗濾過用前置フィルタも選択する

●経済性を考えます。

頂いた情報を基に、低コスト運転のための最適サイズの決定などフィルタ購入にあたっての経済的な選定を行います。

●特注設計もいたします。

皆様の用途あるいはご要望に合わせて、綿密な検討を重ねた上で、ご満足のいただける融通性に富んだ特別な設計をいたします。

ワインド カートリッジ	補捉容量が大きい経済的なシンリョウワインド 　詳しくはこちら
活性炭繊維 カートリッジ	塩素、有機物捕捉能力の大きいカートリッジフィルタ 　詳しくはこちら
スクリーン カートリッジ	ステンレス製の耐薬品・耐熱性カートリッジフィルタ　 　詳しくはこちら
メンブレン カートリッジ	食品・情報記憶用材料・化学薬品など用途は様々。　 　究極のカートリッジフィルタ